【003】 マガン
冬になると田んぼにマガンがいて、空を見上げればハクチョウが飛んでいる― 子どものころ、どこの地域でも普通にそうだと思っていました。
伊豆沼・内沼には、9月中旬から翌年3月ぐらいまで、ハクチョウ類、ガン類、カモ類など約10万羽の渡り鳥が越冬のため飛来します。
日本の湿地は、人為的な開発と自然減で大正時代と比べ7割近く失われているそうです。伊豆沼・内沼も昭和39年まで干拓が行われたものの、大沼とよばれていたころの面積の半分以上が残り、さらに干拓した農地では、米や大豆などが栽培され続け、渡り鳥が落ち籾や落ち大豆を食べられることが、越冬地になっている所以です。
伊豆沼・内沼では、数万羽のマガンが一斉に飛び立つ早朝の飛び立ちや夕方のねぐら入りが観察できます。まさに絶景。でもね、絶景は本質の価値を観るための提灯。
当たり前に人が暮らし続けることで、渡り鳥がやってくる― なんと豊かなことか。少し前の時代の人々の節度と農家の方々のおかげ、と思うのです。
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(掲載日:2017年1月19日)
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